気功教室 健身道 の日記
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気功師のよもやま話 「新嘗祭と相撲と気功』
2015.11.24
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気功師です。
昨日は、勤労感謝の日でした。戦前は、新嘗祭(にいなめさい)で、新穀の収穫を神様に感謝して祝う、収穫祭の日です。
一昨日が千秋楽だった相撲も、元々は五穀豊穣を願う神事だったといいます。
そして、相撲にも気功と同じ陰陽五行の思想を見ることができます。
「横綱の土俵入り」は、柏手を打ち邪気を払い、四股を踏み、地から天にせり上がります。
地の負(陰)を鎮め、天の勝(陽)へと豊作と勝を祈願する行為です。
大相撲の本場所前には、「土俵祭り」という、新しくつくった土俵の地鎮祭があり、その祝詞は次の通りです。
「天地(あめつち)開け始めてより、陰陽を分かり、清く明らかなるもの、陽にして、上にあり、これを勝ちと名づく。重く濁れるもの、陰にして、下にあり、これを負けと名づく。 勝ち負けの道理は、天地、おのずから然るの理にして、これをなすは人なり。清く潔きところに、清浄の土を盛り、俵をもって関所となすは、五穀成就のまつりごとなり。ひとつの兆しありて形となる、形なりて、前後左右を東西南北、これを方という。その中にて、勝ち負けを決する家なれば、今初めて方屋と言い名づくるなり」
気功と同じ原理に基づいていることが読み取れます。
大相撲を司り、神事と結びつける役割を果たすのが行司さんですが、元行司さんの書かれた本が明日発売されます。
『力士の世界』(33代木村庄之助著 角川ソフィア文庫)です。
第一章が「相撲は神事」です。
では、本日のお話はここまで。