気功教室 健身道 | 日記 | 気功師のよもやま話 『庚申と浄化呼吸法』

健康で頭脳明晰、能力に満ちた心身をつくる気功教室です。

Top >  日記 > 気功師のよもやま話 『庚申と浄化呼吸法』

気功教室 健身道 の日記

気功師のよもやま話 『庚申と浄化呼吸法』

2015.10.31

気功師です。

前回、陰陽五行哲学で、天の気を10に分け十干と呼んでいることをお話ししました。

そして、今回は地の気です。陰陽五行哲学では地の気を12に分け、十二支と呼んでいます。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支です。
十二支は、動物ではなく、地の気につけた名前です。

そして、陽の干には陽の支、陰の干には陰の支を組み合わせると、全部で60種類の組み合わせができ、これを六十干支と呼んでおります。これによって作られた暦が干支暦です。六十干支ですので、年の干支は60年で一巡します。「還暦」の祝いは、その人の生まれた年の干支が一巡したことを意味します。

甲子園の「甲子」や丙午の年の「丙午」も、この六十干支の中の干支の名前です。

ここで、本日は庚申(コウシン・かのえさる)と気功についてのお話です。
庚申も六十干支の一つです。

道教によると、 人間の身体には生まれながらに三尸 (さんし)の虫が住んでいるといいます。 上尸、 中尸、 下尸の3匹で、人間の体内の3カ所に住み着いているとされます。この三尸は、天帝の命によって人間の誕生からその体内に住み着き、その人間の悪事を庚申の日の夜に寝ている間に抜け出し、天帝に報告するといいます。
天帝は悪事の報告を受けると、その人間の寿命を縮めるとされます。
そこで、 人々は庚申の日の夜は徹夜して一睡もしないで、 三尸の虫が身体から抜け出さないようにする風習が生まれました。 これが庚申待(こうしんまち) です。

さて、気功の稽古では、悪い気の溜まりやすい3カ所の邪気を払う、浄化呼吸法を毎回やっております。
この3カ所、三尸の住み着いているとされる3カ所に似ております。
庚申待のような風習も、気功的に見ると、全く理のないことではないことが分かり、なるほどと思います。
三尸にチクられないように、しっかり浄化呼吸法をやってください。

最後に暦についてですが、暦の知識は気功にも役立ちます。干支暦の前に、まず基本として、現代の天文学に基づいた暦の知識を身につける必要があると思います。
暦についての本として、国立天文台 暦計算室長 片山真人氏の『暦の科学』(ベレ出版)が分かりやすいと思います。


では、本日のお話はここまで。

気功師のよもやま話 『庚申と浄化呼吸法』

日記一覧へ戻る

【PR】  (有)ユニバース   りふれいゆ 半田店  野球専門・動作解析サポート BASEBALL ONE  雑貨フォレスト 田宮店  金剛禅総本山少林寺 洛南道院(少林寺拳法道場)