気功教室 健身道 の日記
-
気功師のよもやま話 『陰陽五行哲学と生命科学そして命の遺伝子』
2015.10.22
-
気功師です。
以前この日記で、気功の元になる中国古来の自然哲学の思想に、五行というものがあることを書きました。
もう一つの思想として、陰陽論というものがあります。この世のあらゆる物事は、相反する相対する要素から成り立っているというものです。
この二つの思想から陰陽五行哲学が生まれました。
そして、この陰陽五行哲学では、この宇宙を構成する天の気(エネルギー)を10に分け十干(じっかん)と呼んでおります。これは、五行で5種の気、その陰陽で10の気になるという考え方です。
十干は暦にある、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸のことです。
人間も根本はこの10種類の気の組み合わせで構成されております。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干は、言わば古代中国流遺伝コードです。
一方、現代の生命科学では、遺伝コードはA(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)の4種類の塩基の3つずつの配列(トリプレット)によるとされます。
十干と4種類の塩基の配列の解読。陰陽五行哲学と生命科学。どちらも面白いですが、大変難しい学問です。
気功教室で説明している経絡も陰陽五行哲学に基づいております。
遺伝子をモチーフにした小説で、大変面白かったものをご紹介します。
「命の遺伝子」(高嶋哲夫著 講談社文庫)です。
去年のSTAP細胞問題の時に、生命科学関連の本をかなり読みました。その時読んだ中の1冊です。
分厚い本ですが、アクション映画を観るように、楽しく読んだ記憶があります。
では、本日のお話はここまで。
