気功教室 健身道 の日記
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気功師のよもやま話 『生きる力 心でがんに克つ』(なかにし礼著 講談社)
2015.10.20
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気功師です。
気功師は、人の気や経絡の状態をテレビ画面からも知ることができます。
私は、トーク番組などを見た時に、ゲストの気の状態や身体のつくりを
観察し、その分野における身体の使い方などを研究することにしています。
10月19日の徹子の部屋のゲストは、作詞家のなかにし礼氏でした。
なかにし礼氏は、がんが再発して、今年のゴールデンウイークを迎えられるか
という状態から生還したことについて語りました。
私は番組後、以前買って読んだなかにし礼氏の著書「生きる力」を取り出して、
読み返してみました。
この本は、陽子線治療のことが書かれており、もともと陽子線について知る
ために買ったものです。
以前読んだ時の記憶は、なかにし礼氏は相当な読書家だという印象を持った
ことです。
今回読み返してみて印象に残ったところ
この本の中でなかにし礼氏は、「今回闘病している間に、さまざまな作家が作品の
中で残した言葉が私の頭の中で思い返されてきて、それがいろんな支えにもなり、
考えの裏打ちになった。カフカ、ドストエフスキー、トーマス・マン、カミュ…、
…中略… 日ごろ読んだ本の一言一句をどれだけわが事として痛烈に受けとめ、
胸に刻み込んだか、それが大事で、それによって私は本当に助けられたと思っている。」
と述べています。
これは、以前の日記で紹介した渡部昇一氏が、「読書というのは、最も人間的な営み、
最も人間的な経験である」こと、そして「小説には、人間のいちばん深いところで心を
揺さぶる力がある」と述べていることと同じであると思いました。
なかにし礼氏は、作詞家であり、言葉のプロですから、やはり言葉の力というものを感じる
感性・能力が凄いのです。
気功師は、言葉の力を気の感覚でとらえることができます。
言葉の力や音の力が、身体のどの中枢と共鳴し、どの経絡に刺激を与えるのかが分かるのです。
これを活用した気功が、言葉(マントラ)や音楽を使った気功です。
気功教室 健身道では、言葉や音楽を使った気功の指導も行なっております。
では、本日のお話はここまで。